Amazon.co.jp ウィジェット THE FLOWER KINGS『Instant Delivery』DVD | 温故知新/音楽評論家ノダセイジ
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THE FLOWER KINGS『Instant Delivery』DVD
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    THE FLOWER KINGS『Instant Delivery』DVD
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    THE FLOWER KINGS『Instant Delivery』国内盤ベル・アンティーク
    9/25発売 2DVD+2CD 限定版 DVM 046-7 7,350
    2DVD通常版 DVM 048-9 5,250

    2枚組でオリジナル盤をリリースするバンドは現在はそうはいない。FLOWER
    KINGS や Spock's Beardくらいだろう。が、ライヴでいえばドリーム・シアタ
    ーがフル・オーケストラとの共演アルバムをこの9月に3枚組でリリースした
    ばかりだ。90年代から始まったベテラン・プログレッシヴ・ロック・バンド
    の復興とネオ・プログレとは違う伝統的な手法を受け継いだ新進プログレ・バ
    ンドの静かな歩み。昨今のゴシック・メタルがこれでもかというほどシンフォ
    ニック・ロックに歩み寄り、もうメタルではなくなりつつある。タイムの短い
    消費音楽が猛威を振るった90年代から現在に至るメジャーシーンの裏で静か
    に、しかし熱く浸透しつつあるのがこうした芸術性を含んだロックだ。たぶん、
    それは大きくメジャーなシーンを賑わすことはもう無いかもしれない。しかし、
    確実に新しいファン層を増やしつつあるのは確かである。しかもそのファンは
    その音楽を消費ではなく、宝のように愛聴している。それは僕等70年代リア
    ル世代がロックに接したそれと全く同じだ。

    FLOWER KINGSの最新作『パラドックス・ホテル』も2枚組だったがその内容の
    豊かさは、かつてのプログレシッヴ・ロック・バンドが実験的にリリースした
    2枚組の多くのアルバムよりも優れた完成度を誇るものだった。ジェネシスの
    『幻惑のブロードウェイ』クラスの完成度だったと言って過言ではないと思う。
    FLOWER KINGSが90年代からのバンドであるとはいえ、核となるギター・ヴォ
    ーカルのロイネ・ストルトがファンタジアやカイパのメンバーであったことを
    考えると、そのキャリアはベテラン・プログレ・バンドと同等のものである。
    しかし、FLOWER KINGSの場合、不要にアドリブを長くせずに、曲の構成で長い
    曲を作るという手法を心得ており、飽きさせることなく大曲を聴かせてくれる。
    その上で、2枚組のアルバムを何枚もリリースしてきたわけだ。けして目新し
    いことをやっているわけではなく、プログレシッヴ・ロックというジャンルが
    育ててきた良い部分をきちんと受け継ぎ、それを拡大していると思えば良い。
    大体2〜3度、聴いた時点でその良さがわかってくる作品というのが本来のプ
    ログレシッヴ・ロックである。本作は『パラドックス・ホテル』ツアーのライ
    ヴ映像だが過去のアルバムから「The Truth Will Set You Free」や「Stardust
    We Are」など大作(ショート・ヴァージョンだが)も演奏している。それぞれ
    の曲が良くできており標準以上だ。ただ、もし物足りないという部分を強いて
    言うなら、カリスマ性に欠けていることくらいだろうか。が、カリスマ性とい
    うのは良くも悪くもバンドの中で突出したキャラクターであり、それが良い方
    向へ向かう時もあれば、悪い結果を生む場合もあるので、カリスマ性があれば
    良いというものでもない。

    メンバー全員がコーラスをとれるというのも歌ものを充実させている。英国産
    プログレシッヴ・ロックと比較して違うところはそのメロディだ。FLOWER KINGS
    のメロディは全編が穏やかな明るさに包まれている。どこか未来に対する明る
    さを思わせるのだ。その点であるいは物足りなさを感じる方もいるかもしれな
    い。がそれはもう、善し悪しの問題でなく好みの問題だ。

    安定した演奏力と飽きさせない曲構成は、実際はかなり繊密で粒ぞろいの音で
    仕上がっている。良いコンポかヘッドフォンで聴かないと際立った楽器の音ひ
    とつひとつを楽しむことができない。ロイネのギターだけでなく、ベースライ
    ンもドラムのリズムも超一流の業だ。それに絡む全体のアンサンブルは非常に
    優れたもので、まだ若かった70年代のプログレシッヴ・ロック・バンドのラ
    イヴ演奏とは安定度が桁違いに違う。疾走する超絶技巧ではなく、安定した中
    での小技的演奏が多発でそれがとても心地良いのだ。しかし、映像を観ると彼
    等はその演奏をサラッと奏でているように見せてしまうから、この人達はそこ
    で損をしてるかもしれないなと思ってしまったくらいだ。過去の代表曲なども
    演奏しているので初めてFLOWER KINGSを聴いてみようという人にもお薦めのD
    VDです。



    THE FLOWER KINGS最新ライヴDVD
    「Instant Delivery」上映会

    【東京会場】
    日 時:9月30日【土】 3:00PM〜6:00PM(2:30開場)
    入場料:500円(ワン・ドリンク付き)
    場 所:フライング・ティーポット(東京 江古田)
    地 図:http://takomasaru.net/octopus/teapot.html
        03-5999-7971

    【大阪会場】
    日 時:10月1日【日】3:00PM〜5:00PM
    入場料:800円(フリー・ドリンク)
    場 所:カラオケパーティールームZERO (東通商店街店)
    http://www.hotpepper.jp/s/H000012631/top.html06-6364-5774
    ※フロントで「フラワー・キングス・ファンクラブ」と言って下さい。

    【即売会】
    ・マーチャンダイズ(無くなり次第終了します)
    ・ファンクラブ会報誌BN特価販売

    ・ライヴDVD上映のほかに、未発表&未回覧の貴重ライヴ音源の
     ご紹介も予定しています。
     ex)THE FLOWER KINGS at Eclipsed Festival(2001)
       KARMAKANIC at ROSfestなど(2006)

    ※終了後、2次会も予定しています。(自由参加)予算:3500円くらい。
    posted by: seiji | 音楽 | 16:36 | comments(0) | trackbacks(1) | - |









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    2006/10/18 12:59 PM
    SPOCK'S BEARD の 新作が11月の第3週にリリースされるそうです。 SPOCK'S BEARD は、1990年代半ばに結成されたアメリカのプログレッシブ・ロックバンド。プログレッシブとポップが合わさった万人受けする作りで一世を風靡
    プライベートパーツ−プログレッシブロック『宴』